増える心の病…労災475人、自殺・未遂93人

 職場でのストレスが原因でうつ病などの精神疾患を発症し、2012年度に労災認定された人が、前年度より150人多い475人に上り、3年連続で過去最多を更新したことが21日、厚生労働省のまとめでわかった。

 このうち93人は自殺を図っており、未遂も含めた人数も過去最多となった。

 申請者は、前年度に比べ15人減の1257人とほぼ横ばいで、高止まりしている。認定が大幅に増えた理由について、同省は「11年12月に認定基準を明確化し、より幅広く救済できるよう改めたことなどが影響したのでは」と分析している。

 認定された人の年代別では、30歳代(149人)が最多で、40歳代(146人)、20歳代(103人)の順。職種別では、「一般事務」(65人)が最も多く、システムエンジニアなどの「情報処理・通信」(30人)、店員などの「商品販売」(29人)が続いた。


(2013年6月22日 読売新聞)


「精神疾患に関する労災申請と認定件数」


厚生労働省平成24年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」まとめ  〜精神障害の労災認定件数が475件(前年度比150件増)と過去最多〜


厚生労働省「精神障害者の労災認定」平成23年12月


 精神疾患の認定件数が増加傾向にあるようです。厚生労働省では認定基準が明確化され、≪より幅広く救済できるよう改めたこと≫が要因と考えているようです。
近年、ブラック企業による長時間労働パワーハラスメントにより精神疾患で離職する者が若年層で増加していると聞きますが、上記の労災認定にはまず反映されていないでしょう。なぜなら、労災の大半は「労災隠し」で健康保険や国民健康保険で処理されていると考えられるからです。
 労災の保険料はすべて事業主負担でしかもそれは保険事故を起こせば起こすほど高くなります。それ故、企業にとっては労災を表ざたにしたがらないしブラック企業においてはなお更「ロウサイ」の「ロ」の字も認めないでしょう。

 過去最多の労災認定件数も、所詮は「氷山の一角」に過ぎないのではないかという疑念は拭えません。